2003(平成15)年度事業報告


 2003(平成15)年度に行われた活動


    ○第120回シマ研究会

        日 時 : 2003年5月12日(月)午後4時20分〜6時
        講 師 : 小野 まさ子 氏(南島研特別研究員・県立公文書館)
        テーマ : 「南会津伊南村在の河原田盛美資料について」
        コメンテータ: 仲地 哲夫 所長(総合文化学部教授)
        司 会 : 吉浜 忍 所員(総合文化学部助教授)

    ○第121回シマ研究会

        日 時 : 2003年6月9日(月)午後4時20分〜6時
        講 師 : 稲福 日出夫 所員(法学部教授)
        テーマ : 「法学者 佐喜眞興英の足跡」
        コメンテータ: 屋嘉比 収 氏(南島研特別研究員・沖国大非常勤講師)
        司 会 : 仲地 哲夫 所長(総合文化学部教授)

    ☆第25回南島文化地域学習
        日 時 : 2003年6月15日(日)午前8時半〜午後5時
        場 所 : 津堅島・本島東海岸泡瀬干潟周辺
        テーマ : 「津堅島・泡瀬干潟の自然と文化」
        参加者 : 61名

    ○第122回シマ研究会

        日 時 : 2003年7月14日(月)午後4時20分〜6時
        講 師 : 玉城 朋彦 氏(南島研特別研究員・沖国大非常勤講師)
        テーマ : 「沖縄映像史の構築に向けて」
        コメンテータ: 石原 昌家 所員(総合文化学部教授)
        司 会 : 崎浜 靖 専任所員(総合文化学部講師)

    ☆第18回南島研セミナー

        日 時 : 2003年7月18日(金)午前3時半〜午後5時半
        場 所 : 沖縄国際大学5号館106教室

        講師及び演題
         ?Bengt Rystedt 氏(国際地図学協会会長・スウェーデン イェブレ大学教授)
            「国際地図学協会の過去・現在・未来」
         ?高嶋 伸欣 氏(琉球大学教育学部教授)
            「本初子午線確定の経過から地図学習を拓く」

        参加者 : 171名

    ◇第29回沖縄近世史研究会

        日 時 : 2003年7月28日(月)午後4時20分〜6時
        テーマ : 豊見山 和行 氏著『北の平泉 南の琉球』の合評会
        報告者 : 豊見山 和行 氏(南島研特別研究員・琉球大学助教授)
        コメンテータ: 来間 泰男 所員(商経学部教授)
        司 会 : 仲地 哲夫 所長(総合文化学部教授)

    ○第123回シマ研究会

        日 時 : 2003年10月20日(月)午後4時20分〜6時
        講 師 : 崎浜 靖 専任所員(総合文化学部講師)
        テーマ : 「近代地籍資料を用いた地域研究の方法と課題」
        コメンテータ: 町田 宗博 特別研究員(琉球大学法文学部教授)
        司 会 : 来間 泰男 所員(商経学部教授)

    ○第124回シマ研究会

        日 時 : 2003年11月10日(月)午後4時20分〜6時
        講 師 : 深澤 秋人 氏(沖国大非常勤講師)
        テーマ : 「琉球藩の東京藩邸と大坂出張所」
        コメンテータ: 島尻 克美 特別研究員(那覇市歴史資料室主査)
        司 会 : 吉浜 忍 所員(総合文化学部助教授)

    ☆第25回南島文化市民講座

        日 時 : 2003年12月5日(金)午後6時〜9時
        場 所 : 石垣市民会館中ホール
        テーマ : 「近世期八重山と人頭税」
        講師及びテーマ

           黒島為一(南島研特別研究員・石垣市史編集課課長)
              「人頭税及び地割制度の起源」
           山本弘文(南島研特別研究員・法政大学名誉教授)
              「石高賦課と人頭税賦課−琉球王国の貢租制度について−」
           来間泰男(南島研所員・沖縄国際大学教授)
              「人頭税はなかった(問題提起)」

    ◇第30回沖縄近世史研究会

        日 時 : 2003年12月4日(木)
        場 所 : 平良市
        講 師 : 山本 弘文 特別研究員(法政大学名誉教授)
        テーマ : 「石高賦課と人頭税賦課−琉球王国の貢租制度について−」
        講 師 : 来間 泰男 所員(沖縄国際大学商経学部教授)
        テーマ : 「人頭税はなかった(問題提起)」


    ○第125回シマ研究会

        日 時 : 2003年12月8日(月)午後4時20分〜6時
        講 師 : 野原 三義 所員(総合文化学部教授)
        テーマ : 「南島研・方言学・啓蒙」
        司 会 : 崎浜 靖 専任所員(総合文化学部講師)

    ☆福建・沖縄共同調査報告会

        日 時 : 2003年12月13日(土)午前9時〜午後5時
        場 所 : 沖縄国際大学5号館107教室

        講師及びテーマ

        波平勇夫
        「中国福建省の民間金融−模合(標会)を中心として−」
        潘宏立
        「福建省南部農村における宗親団体とその会報」
        阮雲星
        「宗族の『文化』と『機能』
            −義序黄氏の歴史的背景を手掛かりとして−」
        謝 茘
        「神々との契約−泉州・福州地域の取子の慣習−」
        周 星
        「陰宅の建築儀礼について」
        蔡文高
        「福建省沿海諸地域の洗骨改葬」
        何 彬
        「『祖先』と『鬼魂』の複合型祭祀儀礼
             −福建省『中元節・普渡』儀礼の一考察−」
        小川 護
        「中国における花卉産業の実態とわが国における
                   花卉生産企業の中国進出の可能性」
        謝必震
        「福建の宗教及び信仰の琉球への伝播とその影響(中文)」
        王連茂
        「ビン南と沖縄の交流史拾遺(中文)」
        小熊 誠
        「現代福建における宗族の復興−伝統の再生と創造−」

    ○第126回シマ研究会

        日 時 : 2004年1月19日(月)午後4時20分〜6時
        講 師 : 林 国 平 特別研究員(福建師範大学教授)
        テーマ : 「福建の民間信仰の現状と諸問題」
        コメンテータ: 萩原 左人 氏(琉球大学助教授)
        司 会 : 小熊 誠 所員(総合文化学部教授)

    ☆石垣島調査報告講演会

        日 時 : 2004年2月28日(土)午後2時〜5時
        場 所 : 石垣市 大濱信泉記念会館多目的ホール

        報告者 : 藤波 潔 所員(総合文化学部講師)
        テーマ : 「台湾樟脳貿易を通して見る『近代』東アジア」
        報告者 : 狩俣恵一 所員(総合文化学部教授)
        テーマ : 「川平と竹富の芋掘狂言をめぐって」

        主 催 : 沖縄国際大学南島文化研究所/石垣市教育委員会

    ☆第8回窪徳忠琉中関係研究奨励賞贈呈式

        日 時 : 2004年3月5日(金)午後6時〜8時
        場 所 : 沖縄国際大学厚生会館4階ホール
        受賞者 : 上江洲安亨 氏(首里城公園管理センター学芸員)




  
☆『近世琉球の租税制度と人頭税』の出版


        編 者 :南島文化研究所
        執筆者 :15人
        出版社 :日本経済評論社
        定 価 :2500円+税


 2003年度 南島文化研究所活動記録(調査・研究)

石垣島総合調査

氏    名 調査・研究テーマ 期  間
来間泰男 所員(農業経済学) 「石垣島の農業経済」 8月25日〜29日
名城 敏 所員(土壌学・地学) 「石垣島のの土壌流出の実態調査」
西原森茂 所員(政治学・行政学) 「石垣島における選挙の調査」 
吉浜 忍 所員(沖縄近代史) 「近現代の軍事史調査」
片本恵利 所員(臨床心理学) 「個人の自己実現と共同体との関わり」
桃原一彦 所員(社会学) 「石垣市における地域のネットワーク形成の過程について」
崎浜 靖 専任所員(地理学) 「石垣島村落の歴史空間」
仲地哲夫 所長(歴史学) 「近世八重山の村落と百姓の生活」 未定
高橋俊三 所員(言語学) 「琉球・八重山方言の研究」 6月19日〜22日
稲福みき子 所員(民俗学) 「八重山諸島の民俗の研究」 7月18日〜21日
小川 護 副所長(人文地理学) 「八重山諸島、石垣島の花卉園芸」 未定
狩俣恵一 所員(民俗学) 「八重山諸島の狂言調査」 未定
江上幹幸 所員(考古学) 「石垣島の遺跡の立地と自然環境」 6月7日〜8日
河名俊男 特別研究員(自然地理学) 「石垣島の遺跡の立地と自然環境
 −とくに津波の影響について−」
未定
仲宗根將二 特別研究員(歴史学) 「宮古と八重山の関係史」 未定
増田昭子 特別研究員(民俗学) 「五穀についての神話・伝説・語り調査」 7月13日〜21日
杉本信夫 特別研究員(伝承音楽) 「八重山諸島のミシャグパースィーの旋律の比較研究」  6月15日〜18日
堂前亮平 特別研究員(人文地理学) 「近代気石垣島四箇の商業空間の特性」 7月27日〜30日



 韓国・済州島調査

氏    名 調査・研究テーマ 期  間
名城  敏 所員(土壌学) 「済州島の環境政策−廃棄車両の実態調査及び環境保全の諸施策−」 9月 3日〜11日
上原  靜 所員(考古学) 「先史・古代における韓国南部の高麗瓦」
小川  護 所員(人文地理学) 「済州島の農業と地理的環境の関係性」
呉  錫畢 所員(環境経済学) 「済州島の環境政策−観光産業の立地条件と環境保全政策−」
崎浜  靖 専任所員(人文地理学) 「済州島の農業と地理的環境の関係性」


 ■韓国・済州島調査研究の目的

 南島文化研究所(以下、南島研)では、
2000年より韓国・済州島の調査を継続して行っている(2000年の済州島調査は予備調査)。韓国調査は1994年度より、社会学・文化人類学専攻の所員を中心に調査を進めていたが、2000年度からは、9名の南島研所員(以下、所員)が韓国・済州島調査に参加している(2001年度からは済州島中心の調査)。

 ここ3年間に総合調査に参加している所員の内訳をみると、地理学2名、経済学2名、土壌学1名、考古学1名、民俗学1名、統計学1名、生態学1名といった学際的なメンバー編成で調査を行っている。

 済州島は韓国本土(大陸)との関係が、日本本土と沖縄県との関係に対比できる地理的位置にあり、また戦前より、日本の植民地時代における日本本土や、ソウル・プサンを中心とする韓国本土への人口移動も多く、「島嶼性」「環海性」「隔絶性」「狭小性」といった済州島と沖縄の地理的環境の類似性が認められる。さらに歴史的には、15世紀後半の沖縄民衆の生活や民俗を記録した貴重な史料もあり(『李朝実録』)、沖縄との関係は思ったよりも深い。

 しかし、本土に対する地理的位置関係の類似性があるからといって、すぐさま同じ意味合いで地域を認識することはさけなければならない。むしろ、島の歴史性や社会的・経済的諸条件については大きく異なる場合が少なくない。その点は、南島研の調査メンバーで議論し共同調査する中で、各分野間を横断し、「学際的」に沖縄と済州島の自然・社会についての比較研究をしていくことを本調査の大きな目的としている。


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